※この記事は2014年3月に書かれた記事を再編集しました
消費税増税です。たばこも1箱の値段が10~20円程度値上げとなります。コンビニやドラッグストアなどでも増税をにらんだ駆け込み需要の一環としてたばこをカートン売りしている光景を見掛けるようになりました。
見ていると、カートンを両脇に抱えてレジに並んでいる方もたまにいて「本人には切実なんだろうな」と思いつつ、ふと疑問が沸き起こってきました。
「たばこって(消費)期限ってあるのかいな」
という点です。増税をにらんでせっかく買いだめしても、すぐ不味くなってしまうのでは意味がありません。そうまでしても吸いたいですか、やめた方が財布にも優しいですよ、なんて考えながら調べてみました。
たばこの賞味期限は10カ月~1年
日本たばこ(JT)さんのサイトを拝見したり、JTさんへの取材を元にしたこちらの記事を拝見すると、たばこの賞味期限は10カ月~1年というのが一般的です。

Luciasalvay / Pixabay
まぁ、食べ物でもないのに「賞味」というのも変ですが、昔、父親が車のトランクで発見した封を切っていないたばこを吸って「うまくない」といっていたことがありますので、風味という部分では賞味かもしれません。さらに、仮に期限が最大1年としても風味を損なわないための「保存方法」というのも大きな問題です。
- 日光の当たらない冷暗所で保管する
- 乾燥しすぎはだめ(冷蔵庫不可)
- 湿気の多すぎるところもだめ
- メンソールは風味が飛びやすい
- 封を切ってもだめ
などなど、「じゃ一体どこに閉まっておけばいいんだよ!」と突っ込みたくなるぐらい悩ましい条件が揃っています。
買い置きより禁煙を勧めたい
そんなことをいっても、禁煙へ踏み切れない喫煙者のみなさんは結局、増税の度に買いだめをするとは思います。でも、買いだめといっても、一生分のたばこを増税前に買いだめすること普通の人にはできません。頑張っても、たかだか数ヶ月分のストックしかできず、しかも保管が悪ければ不味いのを我慢して吸わなくてはならい、というのもばかばかしくなってきませんでしょうか?
あるいは、「増税してもどうせ喫煙者のやつらは吸うからな。大丈夫大丈夫」とほくそ笑んでいる国のやり方も透けてみえてくると「ムムッ?!」と感じませんか?

RyanMcGuire / Pixabay
今後税金が安くなるのは難しい
今後も、脱たばこ社会への動きは加速して、消費税だけでなく、たばこ税はどんどん上がっていくと思います。1箱1000円なんてのも決して冗談ではなく、個人的には時間の問題のような気がしています。
消費税増税前の駆け込みを煽るように各店舗では「安く買えるのは今!」とうたっていますが、「スモーカーをつなぎ止めておこう」という心理もそこには働いていると思います。
買いだめ、買い置きではなく、スパッとたばこをやめれば、もはや増税や値上げに怯えることもありません。カートンをレジに持って行く前に、もう一度、「このたばこがなぜ必要なのか」を考えてみませんか?