禁煙を成功させる超ヒント集

禁煙を成功させるためのアイデアを紹介します

たばこと病気

禁煙することで、あの真っ黒な肺は一体どこまで回復するのか?

たばこの害といえば、誰でも一度は「非喫煙者の肺」「喫煙者の肺」の比較画像をご覧になったことがあると思います。かたや鮮やかな色でいかにも健康そうな肺。かたやどす黒く、全体がただれたような肉塊…。グロいのが苦手な人はもうこの画像だけで「ギャー」と叫んでしまいそうなシロモノですよね。

医師らはこの画像を指し示しながら「この黒いのはたばこ、特にタールのせいです」と説明して、「1日も早く禁煙して、きれいな肺を取り戻しましょう」と迫ってくるわけです。
しかし、禁煙すると肺はどの程度回復するものなのかどれ位の禁煙期間で元の状態に近いきれいな肺に戻れるのかという情報が少ないのが現実です。
そんな肺機能がどれだけ禁煙で回復するかについて紹介したいと思います。

実は専門家でも分かれる禁煙による肺への影響

タバコには中毒性があり、1度ハマると抜け出すのにかなりの年月を要する。禁煙できたとしても肺機能は大きなダメージを受けて中々元に戻らない」と公言している専門家がいます。
実際に医学関係者の中にも禁煙ができず肺の病気を発症している人や何度も禁煙に失敗している人が多く、身をもって体現しているが故の言葉とも取れます。
しかし喫煙者に対して禁煙を進める専門家はとても多いです。それは病気のリスクを減らす事にも繋がるから。

実際に禁煙を始めて

24時間後 体内からニコチンが徐々に排出されていきます
72時間後 ニコチンの排出が100%完了し、禁断症状が無くなります
2週間後 体内の血液の循環が正常になります
3ヶ月後 肺機能は喫煙時よりもグッと向上します
1年後 心筋梗塞を始め心疾患のリスクが当初の半分にまで減ります
5年後 脳卒中のリスクはたばこを吸わない人とほぼ同等にまで減ります
10年後 肺がんのリスクもそれによる死亡のリスクも喫煙者の50%にまで抑えられます

これらは医療機関でよく説明される禁煙後の状態です。
禁煙を行う事によって肺を始めとした体内の臓器がニコチンやタールの影響を排除して正常に働くように変わってくるのです。

「禁煙は意味が無い」

そんな事は決してありません。

禁煙後10年以上で病気リスク低減

以前の記事でも紹介した「イギリスたばこ白書」(1998年)によれば、

「喫煙者の肺がんリスクが低下するのは禁煙後5~9年後

といわれ、

「喫煙による病気罹患リスクがたばこを吸わない人と同程度の確率になるには10~15年必要

とされています。

jill111 / Pixabay

ですが、何もしなければ「真っ黒な肺」のままでいつ肺がんになってしまうのかと怯える日々を過ごす事になります。例え期間が長くとも禁煙を10年続ければ「以前よりちょっとはましな肺」を手に入れる事ができる上、病気に罹患するリスクも多少減らす事ができるのです。

老化もしているので喫煙前には戻らない

ある研究によれば、細胞の再生機能で「ある程度」の肺の回復は見込めると記されています。
1度真っ黒になってしまった肺を禁煙したからと言って元の「ピンク色でプリプリの肺」に戻せるか?と言う問いには100%は無理だと言わざるを得ませんが、少しずつならば年齢に見合った肺の働きを取り戻す事は可能です。
タバコをやめたからと言って老化を止める事はできません。しかし、日々進んでいく肺の老化現象を緩やかにして健康を保つ為には1日でも早い禁煙への取り組みが有効な手段の1つだと言えます。

ただでさえ破壊される肺。だから、いたわろう!

禁煙しても肺が完全には元に戻らないとなると「それなら、このまま吸い続ける!」という方も出てきそうですが、その発想はオススメできません。

それは、やはり、たばこを吸う限り肺の破壊は日々加速され続けるからです。しかも現代社会ではたばこに限らず、排ガスや化学物質、さらに最近では中国の大気汚染PM2.5問題などで、たばこを吸わない人でも肺は毎日汚されていきますので、たばこで追い打ちを掛けてしまうのは危険とさえ思えてきます。

もともと、肺は空気中の酸素を取り込む「ガス交換」の場です。本来、ふわふわとした柔らかい部位(スポンジやマシュマロにたとえられます)だそう。房状になった肺胞で血液と空気のガス交換を担っています。ここに、たばこを吸って発がん性物質とともにタールが入り込んでくると、肺胞構造は次第に破壊され、どんどん肺はスカスカになります。

また、慢性的な炎症などを繰り返すうちに肺は固くなり(繊維化、線維化とも)、やがては癌を引き起こすとされます(広島県禁煙支援ネットワーク「たばこの健康被害」より

StockSnap / Pixabay

健康な人の肺が10年かけて汚染されていくべき所を、通常の喫煙者は半分の5年、ヘビースモーカーに至っては3年程度で汚染されてしまいます。
汚染のスピードをしっかりと理解し、日頃から肺をいたわる生活を送る事をおススメします。

「死なせてくれ」と泣いて訴える肺疾患患者

喫煙により一度失われてしまった肺機能は、禁煙しても完全に取り戻すことは現代医学ではできません。私が禁煙を決断したきっかけになったのは気管支の持病ですが、この時以来、お世話になっている医師からは何度もおっかない話を聞かされています。

「病気で肺がダメになるとつらいよ。呼吸ができないからすごく苦しいよ。」

「残酷だよ。『死なせてくれ』と泣いて訴える肺疾患患者さんを何人もみてきたよ」

脅かすわけではありませんが、実際に経験していない人や人づてに耳にした程度では肺疾患の辛さは想像もできません。
その為、重度になるまでタバコをやめる決心をしない人や開き直って吸い続ける人が多いのです。
いざ自分がその場に置かれてみない事にはみんな重い腰をあげる事は無いのです。

COPDの記事でも触れましたが、たばこを1本吸う度、肺の中で大切な細胞がプチプチと壊れていくこと想像すると、心からたばこが嫌になってくるかもしれません。

肺の状態が悪いのは意外と女性が多い

喫煙によって肺が犯されると様々な疾患にかかりやすくなります。
日本では喫煙における最も危険な疾患として冠動脈疾患と脳卒中があげられますが、男女で同じ本数を同じ年月吸っていた場合、女性の方が発症のリスクが高いとの結果が出ています。
たばこに含まれる物質が女性の体内ではより“有害”な物質として認識されている事がわかります。
これは本人による喫煙だけでなく受動喫煙の場合にも同じ事が言えます。
本人が喫煙していようと周りが喫煙していようと煙が体内に入って肺を犯す事に違いはないからです。タバコによる影響は心臓や脳だけではありません。タバコを吸って1番に煙が届くのは肺です。他の場所の病気のリスクが女性の方が高いと言うならば肺の病気へのリスクも女性の方が高くなるのは必然です。短期間で肺は黒く汚れ、機能も著しく低下する事がわかります。

喫煙期間が長い人が禁煙するキッカケは人それぞれ

いくら周りからアドバイスを受けても“決定的な証拠“を見るまでは人は中々動きません。
自分だけでなく家族や友人の肺にも自分が吸っているたばこによって悪影響を与えてしまっている現状をわかっていない人もいます。(もしかしたら、わかっていても見て見ぬふりをしている人も中にはいるかもしれません。)
1つのキッカケとして、体調不良や何かしらの検査の為に肺の写真を撮影して「真っ黒な自分の実際の肺の状態」を目にして恐ろしさのあまり禁煙を決意する人が多いのも事実です。
禁煙後の少しでもきれいになった肺を想像してみてください。
今まで息切ればかりしてできなかったスポーツに取り組む事ができますよ。たばこのヤニ臭さで美味しく食べられなかった料理がおいしく感じますよ。
何かキッカケがあると禁煙への一歩を踏み出してくれる人は意外と多いはずです。
ぜひ自分の、そして周りの人の肺の事を考えて強い意志を持って「禁煙」を実行してもらいたいものです。







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