私はニコチンが体から完全抜けているはずの禁煙7カ月目で吸ってしまったことがあります。大学時代の友人の結婚式二次会の席でした。軽い気持ちでの1本でしたが、次の日にはコンビニで、たばことライターのセットを購入していました。2本目、3本目と吸いながら、もう自己嫌悪です。
何年経っても残っているニコチン残像
心の禁煙に関する記事でも触れましたが、一度喫煙を覚えた脳は、どうにもこうにもニコチンの残像が残っているんですね。私の父は、たばこを止めて30年以上になりますが、今でも「夢の中でたばこ吸っていた」と話すことが時々あります。
生まれてから一度もたばこを吸ったことがない人は「たばこ=まずいもの」という図式がなりたつのでまず近寄らないのですが、喫煙者も元喫煙者も「たばこ=ちょっとした開放感」というプログラムがしっかり書き込まれてしまっているので、「またたばこ吸いにおいで」の誘惑には非常に脆いです。
心のスキにご用心
禁煙生活が順調に推移してきたら「危険なのは非日常時、特にイベントや記念日注意」というのが個人的な感覚です。民俗学的に言えば「ハレ」(非日常)対策ですね。日常(ケ)における心理的な喫煙衝動は、行動様式を変えることで対処が学べるのですが、非日常はいつ襲ってくるかあまり予測できないものなので、「特別な日だから少しぐらいいいじゃない」と心のスキを突かれてしまいやすいのでしょうね。
非日常というのはなにも嬉しいこと、楽しいだけではなくて、悲しいこと、嫌なことも含みます。心理的喫煙衝動で、危険な非日常のタイミングを下にまとめてみます。こういうイベントに参加するときは、油断しないように(お互い)気を付けましょう。
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- 結婚式
- 葬式
哀しみのストレスや沈黙、待ち時間が多くてどうにも…。
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- 近親者やペットとの死別
心中お察し申し上げますが、酒やたばこは深みにはまるので…。
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- 退職
「こんな仕事やってられっかッ!」と辞表叩きつけた後、注意。
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- 就職
「お? 新人。1本吸ってみる?」。悪い先輩がいるんですよ。
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- 成人式
「お? 新成人。1本吸ってみる?」。悪い大人がいるんですよ。
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- 暑気払い
暑いので、ビールをジョッキでがーっと飲んで、つい…。
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- 忘年会(新年会)
酔っ払う方々にからまれたりすると、ついついその場から逃げたくなって…。
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- 仕事での大失態
「え? ええッ?! こ、これ私の責任ですか?!!」
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- 失恋
「ごめんね。いい人すぎて付き合えない」。はいはい、いい人いい人どうでもいい人。
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- 離婚
離婚、というより、離婚をはさむ前後のゴタゴタ感がどうも…。
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- ひいきのチームの優勝
やっほう! 優勝だ! 特別だ!
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- PTSDになるほどの恐怖体験
3.11東日本大震災、本当凹みました。
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- ギャンブルでの大勝ち(大負け)
シャンパンで乾杯して、葉巻いっちゃうか! 寿司? 特上ね、特上!
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- 徹夜作業
一夜漬けの突貫工事、何度目よ……。
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