禁煙を成功させる超ヒント集

禁煙を成功させるためのアイデアを紹介します

たばこと病気 禁煙コラム

がんになっても禁煙できない?! うそだろ、いえ事実です。

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健康な方であれば「まさか」と思うかも知れませんが、がんを患ったスモーカーの半数が禁煙できずに苦しんでいます。もちろん、がん治療のためにはたばこが良くないということを理解していてもなお「やめられない」というのです。

国立がん研究センターがネット調査

ショッキングな話かも知れません。今回のお話は2012年に国立がん研究センター東病院に在籍していた藤澤大介さん(現慶応大講師)らがネットで行った調査に基づいています。

藤澤さんらは過去10年にがんを患った成人630人の喫煙率をまとめ、詳細な分析を加えました。その結果、がん診断時に喫煙していた168人の参加者のうち96人が喫煙を継続していたそうです。

さらに、この96人のうち67人が喫煙を減らすか禁煙する意向があったにもかかわらず、実際に禁煙外来など医師の指導を受けたのは39人どまりだったということです。

簡単に言い換えると
 

  1. がんと診断された時にたばこを吸っていた人の半数以上(57.8%)がたばこを吸い続けた。
  2.  

  3. うち70%近くがたばこを減らしたいあるいはやめたいと思っていた

ということになります。詳細な調査結果はこちら

患者を悩ますふたつの壁

医師側はがん治療の妨げになる喫煙習慣には当然中止を促しているでしょうし、患者側もたばこを吸っていてたのでは治る物も治らないという自覚はあるはずです。でもうまくいっていない。このミスマッチはなんなのでしょうか。

ひとつにはがんという病気の特性がもたらす恐怖があると筆者は思います。医学の進歩により、がんという病気は死に直結する病ではなくなってきてはいますが、まだまだ「怖い病気」という認識は強いです。

この「怖い」「不安」という感覚から逃れ、一時でも精神の安定を求めるのにたばこは手近なアイテムになっているのではないでしょうか。また「もうがんになったから関係ないや」という諦めや「どうせ」という気持ちも関係しているのではないかと。

もうひとつは当ブログでも何度も触れている「ニコチンへの依存」です。依存傾向としては弱いのですが、しつこいのが特徴で、がんという過酷な現実を突きつけられた患者がこのニコチンの魔力から逃れるのはなかなかに難しいのではとも思います。

たばこを吸えるのは健康の証?!

がん患者の喫煙という視点はなかなか盲点だったかもしれませんが、とるべき措置は健康な方と変わりはありません。ニコチン依存自体は物理的に遮断することが可能としても、心の問題は適切な指導が必要な場合が多いものです。無理に何かを抑えつけるのではなく、あるがままを受け入れながら少しずつあるべき方向へ進んでいかないことには、いたずらに自己嫌悪や孤立感、抑うつ感を増幅させるばかりで万事にネガティブな効果しかもたらしません。

こうした精神的な問題をサポートする目的で、藤澤さんが在籍した国立がん研究センター東病院には精神腫瘍科が開設されており、ここにはがん患者専門の禁煙外来もあるそうです。また同センターのがん対策情報センターには「たばこ政策研究部」も立ち上げられており、電話相談なども随時受け付けています。同研究部のサイトはこちら

禁煙は決して苦しい、つらいだけの忍耐勝負ではありません。禁煙は心身ともにプラスに転じていくものです。この感覚が今ひとつ得られない、また吸いそうでこわいというのであれば、同センターを始め、お近くの禁煙外来医をたずね、カウンセリングなどの指導を受けてみられるのはいかがでしょうか。

がんになってもやめられないたばこ。いえ、こうして考えてみるとがんになったことで余計禁煙が難しくなるという側面もあるのかもしれません。たばこを吸えるほど健康―。逆説的ではありますが、その健康を長持ちさせるためにも、元気なうちに禁煙への一歩を踏み出していきませんか?

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