喫煙者涙目。ニコチン・タールよりも怖いかもしれない一酸化炭素

たばこの害といえば、よくニコチンやタールが取り上げられます。その他200種類以上含まれているとされる有害物質についても、当ブログでは何も取り上げていますが、今回はその中でも群を抜いて危なくて、実はニコチン・タールよりも恐ろしいのではないかとさえ思える「一酸化炭素」の話を紹介したいと思います。

そもそも一酸化炭素ってなに?

一酸化炭素は「CO」と表記されますが、酸素(O)が足りない状態で物を燃やした時に発生します。ときおりストーブの不完全燃焼で亡くなってしまったといったケースや車の排気ガスが車内に入ってきて亡くなってしまうケースなどがニュースになりますが、その時の原因は「一酸化炭素」による中毒であるというのがほとんどです。

そもそも物を燃やすと、普通は地球温暖化でも取り上げられる二酸化炭素「CO2」が出ますが、一酸化炭素はかなり乱暴な言い方をすると「二酸化炭素になりきれない中途半端で、とても寂しがり屋な状態にある」といえます。

alone bear寂しがり屋なため、一酸化炭素はとにかく何かにくっつきたがる傾向が強く、体内に入ると、酸素の先回りをして、赤血球内のヘモグロビンとくっついて、酸素を運ぶのを邪魔してしまいます。そのくっつきぷりは半端なく、酸素の200倍~300倍というスピードとされ、一酸化炭素が恐れられる理由のひとつとなっています。

一酸化炭素ってそんなに怖いの?

一酸化炭素が、ものすごいスピードで酸欠を引き起こす仕組みはわかっても、まだその怖さにはピンとこないかもしれません。実は、最大の恐怖は無味無臭で、およそ人間の五感では感知できないという点にあります。

一酸化炭素中毒の初期症状には頭痛やめまい、吐き気といった特徴がありますが、これだけでは「風邪気味かな?」ぐらいにしか思わないかもしれません。しかも「何か違う! おかしい!」と気が付いた時には時既に遅く、酸欠が進行して運動神経の麻痺が起きたり、昏睡や意識障害が起きてしまっている場合も少なくありません。

人間は1時間当たり、500ppmで症状が現れはじめ、1000ppmで中毒状態、1500ppmで死亡するとされます。高濃度であれば、自分が「中毒だ」などと自覚することすらなく、ばったりと倒れて亡くなってしまいます。なお、一酸化炭素中毒で亡くなった方はヘモグロビンの作用で一見すると顔色が良いようにも見えるそうです…。

一酸化炭素中毒の怖さをまとめると、とても生活に身近な有毒物質であり、非常に高速で命を脅かすという点にあります。貴重で痛ましい体験談としては「1320 minutes carbon monoxide poisoning~愛は奇跡~」で紹介されています。

こちらのサイトでは、ささいな不注意から旦那さんとお腹の中の赤ちゃんを一瞬で失った女性が、事故から復帰までの道程が詳細にまとめており、一酸化炭素の怖さを知る上でとても参考になります。事故時の怖さや家族を失う哀しみなど、涙なくしては読めませんが、周りの人々に支えられ、元気と希望を取り戻していく過程には勇気づけられます。

で、一酸化炭素とたばこにどういう関係が?

さて、その怖い一酸化炭素ですが、たばこの煙には1~3%の割合で一酸化炭素が含まれているそうです。当然、煙を吸い込む度に、一酸化炭素とヘモグロビンが結びつきますので、スモーカーは軽い酸欠状態になります。

この酸欠状態は数時間ほどかけて解消されますが、喫煙者が数時間も次の1本を吸わずにいるというのは考えづらいですよね? となると酸欠状態がずっと続く状態になってしまい、心肺機能や運動機能の低下を引き起こしてしまう可能性を高めてしまいます。

しかも、厚生労働省のサイト「e-ヘルスネット」によれば、慢性的な酸欠状態だけでなく、動脈硬化を促進させてしまうことにも注意が喚起されています。

喫煙者による一酸化炭素は、たばこを吸わない限り発生しないものです。あなたの体力低下やめまい、倦怠感などは一酸化炭素による慢性的な酸欠状態が引き起こしているものかもしれません。すっきり、しゃっきりした体を取り戻すため、これを機会に禁煙始めてみませんか?

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