享年41歳。金子哲雄さんの命を奪った肺カルチノイドから考えること。

経済評論家としてお茶の間でもおなじみだった金子哲雄さんが10月2日未明にお亡くなりになりました。いつ、どんな時でも命の終わりはつらいものですが、41歳というあまりに若すぎる旅立ちには、ただただご冥福をお祈りするばかりしかありません。

病名は肺カルチノイドというあまり聞き慣れない病気でした。私は医療関係者ではないので、滅多なことは言えませんが、カルチノイド(Carcinoid)は腫瘍の一種です。

「carcinoma(=癌)」「-oid=like, resembling(風、みたいな)」=「癌もどき」などとも言われます。医学的には神経内分泌腫瘍(NET:Neuroendocrine tumor)や神経内分泌癌(NEC:Neuroendocrine carcinoma)と分類して呼ぶのが正しい表記のようです。

ジョブズさんもカルチノイドだった

Apple奇しくも、金子さんが亡くなるほぼ1年前の2011年10月5日に亡くなったスティーブ・ジョブズさん。病名が「膵臓癌(すいぞうがん)」あるいは「膵腫瘍」と報道されていますが、厳密には「膵臓のカルチノイド」(膵内分泌腫瘍)でした。

03年に病気が見つかり、カルチノイド治療の一環での肝移植など受けながら11年8月まで仕事をしていました。ジョブズさんの治療経過などを通してカルチノイドの普及啓発を図ろうと、米国内では患者支援団体が「ジョブズは膵癌ではなかったという真実を知ってくれ」(原文英語)と訴えています。

金子さんは肺の腫瘍ではありましたが

当サイトを訪れる方の多くがスモーカー、元スモーカーだと思いますので「肺の腫瘍」と聞くと心穏やかではいられませんが、金子さんに喫煙習慣があったかどうかは分かりませんし、仮にスモーカーであったとしても今回の病気との因果関係は分からないと思います。

といいますのも、カルチノイドはホルモンを産生する神経内分泌細胞にできる腫瘍なので、可能性としては体のどこでも起きうる病気です。発生部位として膵臓や肺、胃、大腸、小腸、気管支、子宮頸部などが報告例が多いですが、肝臓や腎臓、精巣、卵巣、胸腺、乳腺、前立腺などでも確認されることも少なくないようです。

【参考サイト】:ノバルティスファーマ運営の神経内分泌腫瘍.net

ドキリとしたのであれば禁煙を

人間の体には60兆個の細胞があるとされますが、毎日5000個はがん細胞ができているそうです。がん細胞は細胞のミスコピーのようなもので、たばこやストレス、紫外線、誘発物質などを原因として生まれてきます。

もちろん、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)を中心とする免疫機能がそのほどんどを退治してしまうので過度に恐れる必要はありません。でも、ヒトの免疫機能は優秀ではあるとはいえ、仕組みが非常に繊細で環境の変化やストレスで著しく機能低下することがあることも忘れてはいけませんね。

たばこと金子さんの病気の因果関係は定かではありません。ですが、金子さんの訃報を見聞きして、「41歳?肺?もしかして…たばこ?」とドキリとした部分があれば、心のどこかで、たばこに対してネガティブな感情を抱いている可能性があります。ネガティブな感情は免疫機能にとってプラスに働くことはありません。いつも「こんなもの吸うの嫌だな」と思いながらたばこを吸っているのであれば、免疫機能を低下させながら、がん細胞発生を促しているようなものです。もう、そろそろ、たばこをやめる潮時なのかもしれません。

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2 Responses to “享年41歳。金子哲雄さんの命を奪った肺カルチノイドから考えること。”

  1. 通りすがりのパパ より:

    テレビで酒、煙草はいっさいやらないて言っていた。

    • polaris より:

      通りすがりのパパさん、はじめまして。コメントありがとうございます!

      >テレビで酒、煙草はいっさいやらないて言っていた。

      そうだったんですね…。メディアではカルチノイドについて色々言われてますが、
      現代医学では「原因は不明」ということですので、金子さんもたばこは関係ないのかなと思っていました。

      私自身、年も近いので、今は金子さんのご冥福をお祈りするばかりです。

      通りすがりのパパさん、情報ありがとうございました! またぜひお立ち寄りください。

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