禁煙すると眠くなるワケ

禁煙のデメリットはないと思っている私ですが、禁煙挑戦中にちょっとだけ困ったことがありました。

実は禁煙中、突然眠くなるという現象に度々襲われたことがあったのです。私個人の体質的な問題かと思っていたら、結構周りにも同調者が多いので少し驚きました。今回は禁煙すると眠くなるというウワサを検証します。

禁煙には脳のリハビリも必要

sleepy禁煙すると、当然、脳にニコチンが送られてこなくなるわけですが、これが眠気の元凶です。以前の記事でも触れていますが、喫煙者の脳はたばこによって、定期的に多量のニコチンが送られてきているので、それを受け取るために、ニコチン受容体(アセチルコリン受容体)の調整処理が行われます。神経伝達物質であるアセチルコリンは交感神経と副交感神経に作用して、興奮や覚醒、抑制といった、いわゆる「気分が変わる」という効果をもたらします。

たばこを吸わない普通の脳であれば、余ったアセチルコリンは酵素で速やかに分解されるので問題ないのですが、ニコチンは分解されません。受容体と長いこと結びついてしまうので、結果としてアセチルコリンより強くて多くて長い刺激を与えてしまうとみられています。これにより喫煙者の脳内ではニコチンがアセチルコリンの代理となることが慢性化するので、自分の力で作ることをサボるようになります。たばこ脳の完成ですね。

このたばこ脳の状態で禁煙すると、ニコチンが届かないので興奮や覚醒作用が起きなくなります。これが突然の眠気の正体になります。

リハビリには3カ月

ニコチンが牛耳っていた自律神経がうまく機能していないため、闘争の交感神経と休息の副交感神経の切り換えがうまくいかなくなる状態です。これ、体験した方たくさんいると思うのですが、極端な場合、普通に会話している途中でも、本当に落ちるようにガクンと眠ってしまうケースもあります。一瞬、病気かと思いますよ(хх,)

もちろん、禁煙することで、脳は「やっぱ自分でコントロールしなきゃだめなのね」と気付いて、アセチルコリンとアセチルコリン受容体の正常化が着々と進むのですが、この脳のリハビリには一般的におよそ3カ月かかるとされています。

禁煙外来で、ニコチンパッチやガムを使った「ニコチン低減法」が取られるのも、こうした脳のリハビリのロードマップに沿って治療プラグラムが作られているからなんです。

眠気対策にはカフェイン

では、突然の眠気にどう対処したらよいかとなりますが、立ち上がって屈伸をしたり、声を出したりするのが有効です。最強の仮眠法を使って、寝てしまうというのがオススメではありますが、オフィスでは、なかなか難しいのが現実です。手っ取り早いのはカフェインです。コーヒー、紅茶、緑茶、一部タブレット菓子などに含まれていますね。

ただ、カフェインは効き始めのが摂取後30分程度経ってからで、摂りすぎると今度は寝不足、寝過ぎといった睡眠障害を引き起こすケースもあるので注意が必要です。

脳のリハビリに3カ月とされますが、個人的には2週間前後がピークでした。1カ月もすると、だいぶ禁煙生活のリズムが生まれてくるので、楽になってきますから頑張りましょう!



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2 Responses to “禁煙すると眠くなるワケ”

  1. とし より:

    実は自分も『なんでこんなに眠いんだろうか…』『まさか禁煙のせい?』と疑い始め、ここに来ました。なかなか的を射てて素晴らしいレポートですね!参考になりました。ありがとうございます。

    • polaris より:

      とし様
      コメントありがとうございます!無性に眠くなるのは本当につらいですよね。仕組みが分かれば、なんとか自衛策も講じられるかとも思います。記事がお役に立てて何よりです。これからもよろしくお願いします!

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