今さらですが…。「ニコチン」自体に発がん性は確認されていません。

先日、ちょっとした宴席があって「たばこ」のことが話題になりました。みんなの前で「禁煙ブログやってんすよ」としゃしゃり出るのも恥ずかしいので、もっぱら聞き役に徹していたのですが、「あれ?」と引っ掛かりを感じたことがありました。

それは「ニコチンはがんを誘発する危険な発がん性物質だ」という前提で、話が進んでいたことにあります。私を除いて同席した8人全員がそう思っている風だったのと、たばこを吸っている限りは同じ意味だなと思って、あえて否定はしませんでした。でも、正しくは「ニコチン自体からは発がん性は確認されていない」というのが事実です。

「え! 本当!? じゃたばこ吸ってもいい?」と思った方、早合点はダメですよ。ニコチンには発がん性がないといっても、なにせ毒物ですから、体内で分解・代謝されると発がん性物質を生成しますし、毛細血管の収縮作用もあります。とはいえ、やはり発がん性はない。では、たばこのどこが「がんリスクを高める」のか、ということですが、ここになかなか巧妙なカラクリが潜んでいます。

ニコチンよりもタール?

Hey! Youニコチンについては、当ブログでも何度か取り上げていますが、簡単にいえばニコチンとは脳の中枢神経に働く毒にすぎません。

中枢神経に入った毒物ニコチンが「報酬系回路」と呼ばれるドーパミン神経系により快感を生み出し、やがてニコチン依存症を生み出していくという仕組みですね。

問題の発がん性という観点で見ていきましょう。燃焼によって生じるタールにはベンゾピレン(ベンツピレン)やアミン類など発がん性物質として確認されています。こういう意味合いでは、がんリスクはニコチンよりタールの方が遥かに危険度が高いということになります。加えて、たばこを吸うことで一酸化炭素、アンモニアも体に取り込まれるので、やはり、たばこは体にとってマイナスばかりというのは確かです。

たばこのリピーター生み出す恐怖

さて、ここまでは昔々のたばこから現在まで続く宿命でありますが、ここからが巧妙なカラクリになります。

たばこに限らず、なにを売るにも商売人にとって大切なのは「リピーター」「常連」ですね。リピーターを絶対減らさない限り、企業は伸び続けます。そうです。たばこ会社は現在主流となっている紙巻きたばこを売り出すに当たって、このセオリーに従い「たばこのリピーター」を生み出す戦略を取りました。

つまり、たばこを旧来の嗜好品から、手っ取り早く「ニコチンに快感を覚えさせ、依存症を生み出す戦略品にカスタマイズ」しているということです。たばこ添加物については以前に記事にしていますが、燃焼剤、防腐剤、湿潤剤、香料、甘味料など発がん性の有無などお構いなしに、じゃんじゃん加えて調合して、なるべく抵抗なくニコチンを脳へ運ぶように加工してあります。

すべては「ニコチンを脳へ運ぶ」ため

この辺の戦略性は「えげつない」とさえ思ってしまうのですが、なぜ有害な化学物質を使うかというと、それは、有害物質の有害度合いが高いほど、ヒトの体の防衛機能に対する攻撃力や浸透力、突破力が半端ないからだと思います。要はヒトのバリアを毒で破って、ニコチンを脳に埋め込むという一点に尽きます。

しかも、もともと発がん性が乏しいニコチンの依存症を生み出すために、発がん性物質を使ってくる恐ろしさ。これこそが、たばこの巧妙なカラクリです。

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