40歳までに禁煙すると平均余命を非喫煙者並みに取り戻せる?!

ニュースサイトに数多く取り上げられ話題となっていお話ですが、アメリカの医学誌が2013年1月24日、「40歳前後までに禁煙に成功した人は、喫煙により縮んだ平均余命を、非喫煙者並みに取り戻せる」という研究結果を発表しました。

「禁煙、間に合うかも」と多くのスモーカーには朗報となったこのニュースですが、「なんだ40歳までならたばこ吸ってもOKだね」という誤解を生んでしまわないかとも心配になってきます。

この調査では「たばこを吸う人は吸わない人に比べて平均寿命が10年以上短い」という部分が前提にありますし、40歳を待たずに禁煙した方が平均寿命を取り戻す確率も高くなっているので、やはり1日でも早い禁煙スタートが大事な気もします。

ニュースサイトではセンセーショナルな内容だけのピックアップになっていますが、今回はこの研究をもう少し詳しく紹介したいと思います。

禁煙するなら40歳にこだわらずに

40研究成果を紹介した医学誌は「The New England Journal of Medicine(ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン)」(以下NEJM)の電子版です。

NEJMは1812年に創刊された医学誌で影響力も大きく、国内外の医療系論文でもよく引用されているのを見掛けます。

さて、話題となった研究についてですが、NEJMの日本語版アブストラクト(抜粋)によりますと、原題は「21st-Century Hazards of Smoking and Benefits of Cessation in the United States(米国における 21 世紀の喫煙の害と禁煙の利益)」となっています。要約文では、

全米健康聞取り調査から得られた最新データの解析によると,喫煙により平均余命は10年短縮し,その超過リスクは、40歳までに禁煙した喫煙者で約90%減少した

となっています。

調査は1997から2004年にかけて実施され、アメリカ全土で25歳以上の女性約11万3000人、男性約8万8000人を対象に行い、その調査結果を2006年末までに発生した約1万5000人の死亡例から分析した、としています。

調査結果から分かることは、

  • 25歳から79歳までの生存確率は、非喫煙者では喫煙者の約2倍高かった
  • 喫煙者の平均余命は喫煙歴のない人と比べ10年以上短かった
  • 25~34歳で禁煙した人は喫煙を続けた人と比べ,平均余命が10年長かった
  • 同様に35~44 歳で禁煙した人は9年、45~54歳で禁煙した人は6年長かった

以上となっています。

平均余命10年マイナス

私個人としては、この研究をまとめたアメリカ、カナダの専門家が「なぜ40歳で区切ったのか」というのがはなはだ疑問ではありますが、スモーカーのみなさんに「禁煙は今からでも間に合う!」という希望をもたらしてくれた点は大きく評価できるのではと思います。

やはり、刺激的なのは「喫煙者の平均余命は10年以上短い」という点。喫煙者のみなさんも既に自覚はあると思いますが、あらためて指摘されるとドキリとしますね。

世の中には「たばこを吸っていても長生きできる人」はいますが、この調査からは「長生きするためにたばこを吸う」という逆説的な図式は成り立たないことが分かります。ここはぜひ、禁煙スタート時期が、若ければ若いほど死亡リスクが減るという結果を胸になるべく早く禁煙をスタートさせてみてはいかがでしょうか?

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