サプリの組み合わせで肺がんリスクを下げられるかもしれない件。

肺がんでは、世界で年間130万人が亡くなっています。日本でも男性ではトップ、女性では第3位と高いのが特徴です。

肺がんの主な原因が喫煙習慣にあるというのは、もはやみなさんもご存じかと思います。スモーカーであれば、禁煙することで肺がんリスクは下がりますが、一度でもたばこを吸ったことがある人は、たばこを吸ったことがない人よりもリスクが下回ることはありません。

でも、だからといって肺がんリスクにびくびく怯えて暮らすのはもうすぐ終わりになるかもしれません。そう遠くない将来、肺がんリスクを効果的に下げる方法を確立できる可能性がぐーんと高まってきています。

※当ブログはあくまで「禁煙主義」を貫きますが、がんリスクをことさらに強調するのも本意ではありませんので、話題として紹介したいと思います。

肺がんリスクは約半分に

欧州10カ国による共同研究プロジェクト「European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition(EPIC)」が1992年から2000年にかけて10ヵ国38万人を対象に行った肺がん調査によると

ビタミンB6の血中濃度が高い人は低い人より肺癌を発症するリスクが低い

という結果がでたそうです。論文は2010年、アメリカの医学誌「Journal of the American Medical Association(JAMA)」に掲載されています。

論文の詳細をみていきましょう。

test tube調査は38万人から血液を収集するところから始まります。38万人のうち、899人が肺がんを発症して、これらの参加者と年齢、性別、国、血液採取日を揃えた1,770人の参加者を肺がん発症者と比較するために調査しました。

で、調査をするとき、研究者たちは4種類のビタミンB(B2、B6、葉酸、 B12)と2種類のアミノ酸(メチオニンとホモシステイン)に注目して、血中濃度を測定。

その結果、すべての参加者のうちビタミンB6の血中濃度の上位25%圏内の人は、最も低い人たちと比較して肺がんのリスクが半分以下というデータが得られました。

さらに、メチオニンの血中濃度が高い人たちの肺がんリスクも約半分。B6、メチオニン、葉酸の濃度がそろって高い人の場合、喫煙の有無関係なく肺がんの発症率は67%減少した、とあります。

研究者たちはこうした結果から、「ビタミンB6の血中濃度が高い人はリスクが低い」と結論を導き、ビタミンB6とメチオニンの血中濃度は肺がん発症リスクには関連がある、と主張しています。ただし、「これらのサプリを取ったからといって肺がんにかからないわけじゃないよ」とも言っています。

確かに「コレを食べればがんになりません」という物質は発見されていません。調査結果もすべては結果論と言われればそれまでですが、可能性をすべて否定できるものではありません。近い将来、「ビタミンB6と必須アミノ酸のメチオニン、葉酸」の組み合わせで一定度合いリスクを低減できる理論が確立されるのは可能性が高いのかなと思います。

きょうのまとめ

肺がんリスクは、スモーカーにとっての恐怖でありますが、これが食べ物やサプリによって、ある程度下げられるかもしれないというのは、精神衛生上ありがたいことだとは思います。その一方で、「サプリ取ってるから吸っても平気だもん」という主張がでてくるのはとても厄介です。現にサプリの取り方次第では逆に発がんリスクを高めるケースも報告されています。

研究者が「まず禁煙しろ」といっているように、肺がんにならないためにはビタミンB6も大事ですが、「なるべく早くたばこをやめる」という原則は変わりませんね。

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