禁煙を成功させる超ヒント集

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たばこと病気

禁煙することで、あの真っ黒な肺は一体どこまで回復するのか?

投稿日:2013-03-25 更新日:

たばこの害といえば、誰でも一度は「非喫煙者の肺」「喫煙者の肺」の比較画像をご覧になったことがあると思います。かたや鮮やかな色でいかにも健康そうな肺。かたやどす黒く、全体がただれたような肉塊…。グロいのが苦手な人はもうこの画像だけで「ギャー」と叫んでしまいそうなシロモノですよね。

医師らはこの画像を指し示しながら「この黒いのはたばこ、特にタールのせいです」と説明して、「1日も早く禁煙して、きれいな肺を取り戻しましょう」と迫ってくるわけですが、「では、禁煙すると肺はどの程度回復するものなのか」という情報は少ないのが現実です。

肺回復のデータはないのか

スモーカーにしてみれば、はっきりとしたデータが欲しいところです。禁煙が肺に良いことは分かっている。だからこそ、数字的な根拠であったり、確証があれば、禁煙の励みにもなると思います。

ただし、これには個人個人の肉体再生能力の差であったり、1日何本吸うか、これまで何年吸っているかといった条件の違いが大きい部分があります。この条件の違いを無視して「禁煙○年で病気リスク30%減」みたいなことはなかなか示しづらいのかもしれませんね。
とはいえ、心肺機能は人間の生命活動を司る上で大事な機能であり、とても気になるとこだと思いますので、今回は個人個人での条件の違いがあるとの前提の上で、肺機能について紹介したいと思います。

禁煙後10年以上で病気リスク低減

以前の記事でも紹介した「イギリスたばこ白書」(1998年)によれば、

「喫煙者の肺がんリスクが低下するのは禁煙後5~9年後

といわれ、

「喫煙による病気罹患リスクがたばこを吸わない人と同程度の確率になるには10~15年必要

とされています。

呼吸

alfcermed / Pixabay

意外と時間が掛かるものですね。年数に幅があるのは、やはり本数や喫煙年数、喫煙時の呼吸状況などで肺への影響度合いが変わってくるためでしょう。これは仕方ないですね。

老化もしているので喫煙前には戻らない

気になるのは、冒頭でも触れた「あの真っ黒な肺」です。東北中央病院禁煙外来のサイトによれば、細胞の再生機能で「ある程度」の肺の回復は見込めるそうです。

「ある程度」と断ったのは、たばこを吸おうが吸うまいが、どうしても人の身体機能は年々衰えていくためです。当然、肺も年々機能低下し、禁煙して再生しようにも代謝機能も衰えてきていますので、どうしても「たばこを吸う前の状態には完全には戻らない」というのが実情です。

ただでさえ破壊される肺。だから労ろう

禁煙しても肺が完全には元に戻らないとなると「それなら、このまま吸い続ける!」という方も出てきそうですが、その発想はオススメできません。

それは、やはり、たばこを吸う限り肺の破壊は日々加速され続けるからです。しかも現代社会ではたばこに限らず、排ガスや化学物質、さらに最近では中国の大気汚染PM2.5問題などで、たばこを吸わない人でも肺は毎日汚されていきますので、たばこで追い打ちを掛けてしまうのは危険とさえ思えてきます。

もともと、肺は空気中の酸素を取り込む「ガス交換」の場です。本来、ふわふわとした柔らかい部位(スポンジやマシュマロにたとえられます)だそう。房状になった肺胞で血液と空気のガス交換を担っています。ここに、たばこを吸って発がん性物質とともにタールが入り込んでくると、肺胞構造は次第に破壊され、どんどん肺はスカスカになります。

また、慢性的な炎症などを繰り返すうちに肺は固くなり(繊維化、線維化とも)、やがては癌を引き起こすとされます(広島県禁煙支援ネットワーク「たばこの健康被害」より

泣く

Anemone123 / Pixabay

「死なせてくれ」と泣いて訴える肺疾患患者

喫煙により一度失われてしまった肺機能は、禁煙しても完全に取り戻すことは現代医学ではできません。私が禁煙を決断したきっかけになったのは気管支の持病ですが、この時以来、お世話になっている医師からは何度もおっかない話を聞かされています。

「病気で肺がダメになるとつらいよ。呼吸ができないからすごく苦しいよ。」

「残酷だよ。『死なせてくれ』と泣いて訴える肺疾患患者さんを何人もみてきたよ」

COPDの記事でも触れましたが、たばこを1本吸う度、肺の中で大切な細胞がプチプチと壊れていくこと想像すると、心からたばこが嫌になってくるかもしれません。

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