「風立ちぬ」喫煙シーンをめぐる論争がすごいことになってる

宮崎駿監督の長編アニメ「風立ちぬ」(2013年7月20日公開)に登場する喫煙シーンをめぐって、本編とはかけ離れたところで、バトルが展開されています。

まず最初に注文をつけたのが特定非営利法人「日本禁煙学会」(作田学理事長)なのですが、これに「日本喫煙分化研究会」(すぎやまこういち代表)が反撃して、メディアやネットを巻き込んだちょっとした騒動になっています。

日本禁煙学会の要望

日本禁煙学会は「我が国を含む177か国以上が批准している『タバコ規制枠組み条約』の13条であらゆるメディアによるタバコ広告・宣伝を禁止しています。この条項を順守すると、この作品は条約違反」と訴え、さらに「肺結核の妻の手を握ながら喫煙する」「学生が『たばこをくれ』という」といった行為に疑問を投げ掛けています。

映画自体や宮崎監督に対しては「これからも頑張って」とエールを送っていることから、あくまで「条約や法律を遵守した映画製作を望む」という「喫煙シーン」への注文という形をとっていますね。

日本禁煙学会の要望と見解はこちら

日本喫煙文化研究会の反撃

この日本禁煙学会の要望に、ドラゴンクエスト(ドラクエ)の作曲家としてしられる、すぎやまこういち氏らが設立した日本喫煙文化研究会が反撃しています。

jiburi同研究会は「(映画の)舞台になっている昭和10年代の喫煙率については、公式のデータがないが、1950年のデータを引用すると、男性の84.5%が喫煙しており、当時の状況を再現するにあたっては極めて一般的な描写」であると主張した上で、「日本国憲法第21条で、明確に表現の自由が認められている」と日本禁煙学会の主張こそ、表現の自由に制限を加える行為ではないかと訴えています。

日本喫煙文化研究会の主張(Yahoo!ニュースより)

ネットでは日本禁煙学会に賛否の声

こうしたやりとりをめぐって、ネットでは賛否両論の声が上がっています。声としては「日本禁煙学会の主張には無理がある」というものが多いように見受けられます(きちんとした統計をとったわけではないので、あくまで印象ですが)

もともと日本禁煙学会は、今回の「風立ちぬ」の喫煙シーン以外でも「喫煙NG」の主張を展開しています(PM2.5騒動の時も「受動喫煙の方がひどい」と主張)ので、ことさら「風立ちぬ」だけを敵視しているわけではないのですが、人気の高いジブリ作品にいちゃもんをつけるのは相当のアナウンス効果があったようなので、彼らにしてみれば、まずは作戦成功といったところなのでしょう。

一方で、日本喫煙文化研究会側は「打倒!禁煙ファシズム」を掲げる集団ですので、日本禁煙学会がヒステリックにたばこ狩りをしようとしているように見えたとしても不思議はありません。

折り合いをつけるのは難しい

日本禁煙学会と日本喫煙文化研究会、双方の主張を読めば読むほど、まるで水と油の存在でなかなか折り合いをつけるのは難しいのではないかと思います。

私個人は、喫煙という行為について究極的には個人の自由だと割り切っています。自由ではありますが、もちろん「なんでもかんでもOK」という好き放題の自由というわけにはいきません。たばこの健康被害(受動喫煙を含め)だけなく、臭い、煙が嫌だという人の前で吸うというのは、今度は「たばこに近付きたくない人」の自由を踏みにじっているわけですから、やはり「マナーを守る」という点がとても大事なのではないかと思います。

ただ、この手のやりとりでは、仕組みの問題ではなく、好悪の感情がどうしても先に出てしまい、お互いややもすると極論に走りがちで、冷静な議論はなかなかできないのが難しいところ。たばこに限らず、アルコールでも、相互理解と建設的な意見交換ができるような雰囲気が醸成できるといいのですけれど…。

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2 Responses to “「風立ちぬ」喫煙シーンをめぐる論争がすごいことになってる”

  1. より:

    ほんとくっだらない国ですよね
    アニメや映画の喫煙シーンごときで大騒ぎするなんて何かの冗談ですか?って感じですよ
    あと、マナーマナーって連呼する人も俺は大嫌いです
    俺はもう禁煙しているので煙草は吸いませんが
    ちょっとぐらい煙を吸った所で寿命には何の影響もないと思いますし
    自分が嫌な物を嫌だと伝える事って普段はそうそうしないですよね?
    なのに煙草が相手だとそれをこれでもかという位にアピールする
    その腐った根性が大大大大嫌いです

    • polaris より:

      コメントありがとうございます! ちょっと体調崩してお返事が遅れました。

      そうですね-。禁煙ファシズムという言葉もありますが、ヒステリックにたばこを毛嫌いする方はちょっと苦手です。
      たばこを嫌う権利があるのと同様に、たばこのリスクを理解した上でもたばこを吸いたいという権利もあると思います。
      お互いの権利を尊重して歩み寄る姿勢が大事なのでしょうねー

      今度ともよろしくお願いします!

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