喫煙者が実は取ってはいけないサプリ

喫煙者は慢性的なビタミンC不足です。
この点は以前の記事で触れましたが、
ビタミンCをサプリなどで補おうという時は注意が必要です。
サプリの中にはスモーカーが取ってはいけないサプリも存在します。

β-カロテン(カロチン)には要注意

ビタミンCは肌の美容や健康に欠かせない栄養素なので、
禁煙に取り組みながらも、努めて取っていこうという方も多いと思います。

ビタミンC自体は比較的副作用が少ない栄養素なので、
サプリで取るケースも多いと思いますが、注意が必要なのは、
さまざまな栄養素が入った複合型のサプリメントを利用する時です。

実は非喫煙者には有益でも
喫煙者には発がんリスクを高めてしまう成分が入っている可能性があります。

さて、問題の喫煙者の発がんリスクを高めてしまう厄介な成分ですが、
その成分はβ-カロテン(カロチン)です。

フィンランドやアメリカで行われた肺がん予防試験によると、

「喫煙者がβ-カロテンをサプリメントにより1日20mg以上摂取すると、
かえって肺がんリスクが20~30%高くなる」

という結果が報告されています。

carotene誤解がないように付け加えますが、β-カロテン自体は悪者じゃないです。

β-カロテンはにんじん(carrot)に多く含まれることから「carotene」と名付けられ、
体内に入ると必要に応じてビタミンAに変化する色素です。
(ビタミンAは骨、皮膚、免疫、視力に関わる栄養素として有名ですね)

β-カロテンには優れた抗酸化作用があり、動脈硬化を予防したり、
口腔、咽喉、食道、胃、肺、膀胱、直腸といった各種がんにも
優れた予防効果があると推測されています。

「ん? 肺?」。そうなんです。

β-カロテンは、実は昔から肺がんにも予防効果があるとされてきました。
だからこそ、フィンランドやアメリカで、肺がんのリスクが高い喫煙者に対して、
β-カロテンを飲んでもらう予防試験が行われたんです。

ですから、期待とまるで逆の結果になってしまい医学界では大騒ぎになったそうで、
フィンランド・ショックという言葉まで生まれたほどです。

この試験から導き出されたのは

  1. 食べ物から取るβ-カロテンはがんの予防効果が期待できる
  2. 喫煙者が高濃度のβ-カロテンサプリを摂取した場合、肺がんリスクを高める

ということでした。

どうも、β-カロテンのがん予防効果は他の栄養素と組み合わさって発動するようですね。

こうした点を踏まえると、喫煙者は、複合型のサプリを補給する際、
まずβ-カロテンだけというのは避けた方が無難です。

さらに、マルチビタミンの場合、1日で20㎎超えてβ-カロテンを取るような服用は避けた方がいいとされています。

栄養素不足だから栄養を取ろうと思ったのに逆に発がんリスクを高めてしまう―。

ちょっとドキッとしますね。ですが、どんなにありがたい栄養素でも、
過剰摂取は禁物です。

ご存じのように現代の医学では、「これを取れば病気にならない」という夢の物質は発見されていません
βカロテンと喫煙者の関係性のような情報も頭の片隅にとどめておきましょう(サプリ好きな自分の自戒を込めて…)

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